フローリングの施工方法

フローリングの施工方法の種類

 

フローリングの施工は熟練の施工業者か、自分で仕上ようという野望を持つDIYの達人によって行われます。
もしご自宅のフローリングの施工をやってみようとお考えなら、色々な種類のフローリングの施工方法があるということを理解しましょう。
下地床によって、適切な施工方法が変わるかもしれません。

 

捨て張り工法

最も一般的なフローリングの施工方法です。
現在の住宅のほとんどのフローリングは、この施工方法で貼られています。

床組の根太に12mm程度の下地合板を貼ります。
その上にフローリングを施工する方法です。

フローリングは、接着剤と釘を使って固定されます。
ヨーロッパでは釘を使わずに接着剤だけで固定されることも多いようです。
木に釘という鉄くずが混じることで産業廃棄物になってしまうのを避ける目的があります。

根太の上に下地張りすることで床の構造がしっかりし、床下からの湿気や冷気等も遮ります。
また、床鳴りなどの施工後の不具合の防止にもなると言われています。

直張り工法

直貼りとは、床スラブに下地材を入れずに、コンクリートの上に直接フローリングを施工する工法のことです。

フローリングをコンクリートの上に直接貼るので、下地モルタル面が平滑でなければいけません。
下地面にクラックがある場合や激しい凹凸がある場合はきちんと補修し、平滑にしてからフローリングを貼ります。

また、コンクリートに含まれる水分も大きな問題です。
コンクリートの乾燥が不十分なままその上にフローリングを貼ると、上がってきた湿気がフローリングを変形させます。
カップ反りの原因となるため、スラブは中心部までしっかりと乾燥させる必要があります。

捨て張り工法の場合は、下地は木材ですので、接着剤と釘を使ってフローリングを固定するのが一般的です。
しかし、コンクリートに釘は効きません。
そのため、直張りの場合は接着剤のみで施工します。

ここでひとつ注意することがあります。
日本では、フローリングの裏地に特殊カルプクッション材が貼られた商品が直張り用フローリングとして流通しています。

下地からの湿気を遮断する、下地の僅かな不陸の影響を受けにくくすることが理由と言われています。

一方、欧米では捨て張り用も直張り用も、どちらも同じフローリングを使用し、裏地のカルプ材はありません。
コンクリートからの湿気対策が必要な場合は、プライマーやモイスチャーバリアと呼ばれる製品をコンクリートに塗布してから、フローリングを接着剤で固定する施工方法が、欧米では一般的です。

根太張り工法

床組の根太に直接、フローリングを貼っていく方法です。
昔はよく利用された施工方法のようですが、近年ではほとんど見られなくなりました。

根太貼り工法の場合、通常303mm間隔で床組に根太を張ります。
その根太の上に直接フローリングを貼ります。根太と根太の間の部分は空洞です。

フローリングの継ぎ目は必ず根太の上になるような長さのフローリングを使用します。

置き床工法(フローティング)

フローティング工法は、複合フローリングを下地床に接着せずに張り合わせる工法です。

フローリングのサネ部分に接着剤を使うか、ワンタッチやクリック式で接合されるものもあります。
フローティング工法はDIYとしても施工が簡単で、タイルやビニルなどの既存の床の上に施工できます。

フロアを接着剤や釘で固定した場合、フローリングはそれぞれの板が伸縮します。

フローティング工法では、フロア全体が一体となって動くので、温度や湿度の変化による板の間のひび割れが軽減されます。

日本ではあまり見かけませんが、欧米ではよく見られる施工方法です。

まとめ

代表的なフローリングの施工方法を説明しました。
工法を知ることで、プロの施工業者に依頼するのか、自分で作業をするのかを判断する材料になれば幸いです。

もしあなたがご自宅や会社に使うフローリングにご興味があれば、Bona認定施工業者にご相談ください。
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