フローリングの修復、どこまで自分でできる?

フローリングのリノベーションからメンテナンスまで、“床”のトータルソリューションで快適な足元を提供する株式会社オカベです。弊社はフローリングメンテナンス製品で世界シェア1位のBona社の日本代理店でもあり、家庭で毎日できる正しいフローリングのお手入れを優れた製品とともに紹介しています。

フローリングはラグやマットなどを上に敷かない限り、常に表面が“むき出し”です。鋭利な重いものを落とせば凹みますし、家具の足やペットの爪などでも簡単に傷が付きます。お手入れのし易さと引き換えに、傷つきやすさも持ち合わせているのがフローリングの特徴ともいえるでしょう。そこで今回はフローリングの修復をテーマにし、フローリングを長持ちさせるための適切なメンテナンス方法を段階ごとにご紹介したいと思います。

 

フローリング・床の傷を自分で修復する方法

物を落としてしまったり、引っ掻いてしまったりと、フローリングに傷がついてしまうことは多々ありますよね。フローリング・床の傷を修復する際の手段として考えられるのは、「自分で修理する」と「業者に依頼する」の2パターンです。

自分で修理することを検討する際に気になるのが、「どうやって修理するのか」という点ですよね。今回は、Bonaの仕上材であるメガナチュラル(https://www1.bona.com/ja-jp/products/professional/coatings/lacquers/wood-floors/bona-mega-natural-ml-3x5l/)を使用した傷の修復方法をご紹介します。

 

【修復する傷】

【1:床の傷をペーパーでこする】

最初に、床の傷をサンドペーパーでこすります。研磨することによって表面を整えるほか、その後の処理がしやすくなります。

 

【2:Bonaメガナチュラルを塗る】

研磨が済んだら、Bonaのメガナチュラルを塗っていきます。このメガナチュラルは、木の自然な趣を出してくれる仕上材で、オイルやワックス、塗料の長所を併せ持っているのが特徴。特にスポットの修復に適しています。

 

【3:再びペーパーで研磨する】

塗料を塗った後は表面に毛羽立ちがみられるため、再びサンドペーパーで研磨して表面を整えます。

 

【4:板をテープでマスキングした後、塗料を塗って馴染ませる】

修復しない部分に塗料がつかないためにも、しっかりとマスキングをしましょう。マスキングが済んだら、再び塗料を塗って馴染ませれば完成です。

 

修復の流れを紹介した動画もありますので、気になる方はぜひご覧ください。

 

クオリティを求めるなら、プロに任せた方が吉

簡単そうに見える床の修復ですが、研磨したりマスキングしたりと、結構手間がかかることがわかりましたね。

 

近年はホームセンターでさまざまな道具が発売されていることもあり、個人でも傷の修復がしやすい環境になりました。傷の範囲が広すぎる場合は難しいかもしれませんが、大半の傷であれば自分で修理することは可能です。

 

しかし、床の種類や傷の度合いによっても適した修復方法が変わってくるため、よりクオリティを求めるなら、知識や技術が必要になります。もともと知識がある方や、手軽さを重視したい方は、ホームセンターなどで販売されている道具を使用して修理してみると良いでしょう。

 

「床の修復は出来栄えを重視したい」「上手くできる自信がない」「自分で修復するのは面倒だ」といった思いを抱えている方であれば、はじめからプロに依頼するのをおすすめします。

 

床の修復方法について解説しましたが、フローリングはそもそも傷がつかないように日頃からお手入れをしておくことが重要です。ここからは、気になるお手入れの仕方をご紹介しますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

 

修復は最終手段?日頃のお手入れこそが大事!

フローリングは毎日のお手入れこそが大事です。日本人は土足で室内に上がる習慣がないので欧米よりもフローリングに負担がかかりませんが、窓や玄関から知らず知らずのうちに粉塵や砂埃が入り、小さな傷を表面につけているのです。まめな清掃には衛生を保つだけではなくフローリングを傷から守る意味もあるということですね。しかし清掃だけでは十分とは言えません。日常的な使用でもフローリングの表面は摩耗し、ワックスなどの仕上剤は傷ついていくものです。では、日常的な清掃の先にはどんなお手入れ方法があるのでしょうか。次項からご紹介いたします。

<<ディープクリーニング>>

普段よりも念入りにフローリングを清掃したい時にはディープクリーニングがお勧めです。日常のお手入れではBonaフロアクリーナーを使用しますが、ディープクリーニングではより洗浄力の高いBonaディープクリーナーを使用します。

手順:最初にモップで乾拭きし、大きなゴミやホコリを取り除きます。その後、ディープクリーナーを使用して日常の清掃では取り除けない汚れをキレイにします。

利点:Bonaディープクリーナーを床にスプレーして、Bonaマイクロファイバーモップで拭くだけ。家庭でかんたんにできる清掃方法なので、時間がある時に誰でも気軽にできます。

時間:数分〜数十分で完了します。

 

<<リフレッシュ>>

フローリングの保護層の細かい傷を修復するのがリフレッシュです。Bonaポリッシュを塗ると、塗装表面の細かいキズが目立たなくなります。汚れが付着していたり、傷が浅い場合には効果を発揮しますが、深い傷がついてしまっていたらリコートの必要があります。

手順:フローリングをディープクリーニングします。その後、Bonaポリッシュを塗っていきますが、もし古い仕上剤が残っているようでしたらBonaポリッシュリムーバーで一度落としてから新しく塗布します。

利点:フローリングをよみがえらせる最も費用対効果の高い方法です。専門業者でなくても、ご自身でかんたんにトライできます。

時間:乾燥時間を含めて2〜3時間で完了します。

 

<<リコート>>

フローリングの保護層を新しく塗り直すのがリコートです。既存の保護膜の表面を削って均一にしてから、新しい保護層を塗り直しますので、保護膜についた傷は完全に目立たなくなります。

手順:フローリングの保護層の表面を研磨して均一にします。その後、仕上剤を塗ります。新しい仕上剤のコーティング層は無色透明で、約30μmの厚みがありますので、塗ってから乾燥まで3〜4時間かかります。この間は床を歩くことはできません。

利点:お好みの光沢に変えられます。今のフローリングは光沢がないのでピカピカにしたい。今のフローリングはピカピカなのでまったく光らないつや消しにしたい。といったご要望にも応えられます。

時間:1日で完了します。

 

<<リノベーション>>

フローリングに深い傷がついたり、汚れが染み込んだり、あるいは反ったりしていても、新品と同じような状態にまで復元するのがリノベーションです。まるで新しいフローリングに貼り替えたかのように、見た目を一新できます。

手順:フローリングを素地が出るまでサンディングします。その後、新しい仕上剤を塗布します。素地までサンディングするので、カラーオイルやステインを使ってフローリングのカラーを変えるなど、デザインを変えることもできます。

利点:深い傷やえぐられたような跡、変色や色あせなど大きなダメージを修復します。お部屋のルックスをアップデートする絶好の機会です。

時間:2〜4日で完了します。

ディープクリーニング→リフレッシュ→リコート→リノベーションと、順を追って作業の難易度が増しますが、ご家庭でできる範囲としてはディープクリーニングとリフレッシュまでと認識していただければと思います。リコートとリノベーションに関しては、Bona認定クラフトマンに依頼することをお勧めします。

 

最後に

Bona社は優れた技能と経験を有する職人をBona認定クラフトマンとして認定しています。Bona認定クラフトマン制度は、先進的なBonaシステムを活用して最良の結果を生み出せる専門業者間に信頼できるネットワークを構築し、最新で最良のフローリングサービスを求めるお客様と彼らをつなぐことを目的にスタートしました。クラフトマンシップとカスタマーサービスの両方の面からフローリングにアプローチしているので、高いレベルでお客様の満足を得ることができると確信しております。日本にもBona認定クラフトマンは各地におりますので、是非リコート、リノベーションの際にはご用命ください。

【日本にいるBona認定クラフトマンはこちら!」】