フローリングにカビが生えた!そんな時どうする?
2021.4.21 お悩み広場
フローリングのリノベーションからメンテナンスまで、“床”のトータルソリューションで快適な足元を提供する株式会社オカベです。弊社はフローリングメンテナンス製品で世界シェア1位のBona社の日本代理店でもあり、家庭で毎日できる正しいフローリングのお手入れを優れた製品とともに紹介しています。
今回は少しばかりショッキングな話です。それはどんな話かと言うと、カビ、です。フローリングにカビが生えることなんてあるの?と思いますよね。確かにあまり聞きませんが、実際にそのようなケースは時々起こっているのです。一体どのようにして生えてしまうの?生えてしまったらどうすればいいの?日頃から気をつけることは?…様々な疑問が湧き上がるかと思いますが、それらを払拭するために一つ一つ丁寧にお答えさせていただきます。
フローリングにカビが発生する原因とは
カビの原因はただ一つ、それは湿気です。梅雨と共存している日本人であればカビに対する多少の知識はあるでしょう。梅雨時にパンを放置していたらカビてしまった!という経験をお持ちの方もいるかもしれませんね。カビは湿度が65%以上になると発生しやすいと言われているので、梅雨時の室内はカビにとってパラダイスなのです。
では、パンではなくフローリングはどうでしょう?フローリングは製品になる段階で含水率を8%前後にまで落としているので、木そのものに含まれている水分がカビの原因ということにはなりません。フローリングのカビの場合は敷きっぱなしのカーペットや置きっ放しの観葉植物の下で発生していることがほとんどで、何らかの水分が付着してそれが閉じ込められた状態になってはじめて発生するのです。あるご家庭ではカーペットの同じ箇所にペットが度々オシッコをしてしまい、その下のフローリングにカビが生えてしまったそうです。しかしこのような例は特別なケースで、通常はカーペットを敷くにしても表面が空気に晒されているのであればまずは心配ないと思っても良いでしょう。
フローリングのカビ取り掃除を行う前の注意点
カビの除去には様々な専用洗剤が製品として売られていますが、くれぐれも塩素系のカビ取り洗剤は使用しないで下さい。これらのカビ取り洗剤の成分は強アルカリ性で、フローリングそのものを痛めてしまいます。カビを除去するどころか余計に被害が拡大してしまうので要注意ですよ!
カビ取り洗剤は塩素系漂白剤と非塩素系漂白剤の2つに大別されますが、フローリングのカビ取りには非塩素系を使うのがおすすめです。塩素系はツーンとした匂いと、カビに即効性があるのが特徴です。非塩素系には塩素系のような即効性がありませんが、匂いが少なく浸け置きできるという特徴があります。塩素系はすぐにカビが落とせる分、対象物にもダメージを与えるリスクが高く、フローリングに使うと木に含まれるタンニン酸とアルカリ成分が反応して、変色する恐れがあります。かえって見栄えが悪くなるので、フローリングのカビ取りには効果が緩やかな非塩素系の洗剤を使いましょう。
とはいえ、市販のカビ取り洗剤は塩素系が主流です。何系の洗剤なのかはパッケージの裏面に書いてあるので、購入の際は間違えないようチェックしてみてください。
カビが生えてしまった時の掃除方法
カビはフローリングのどの部分に生えてしまったかによって掃除方法が変わってきます。塗装面、つまり表面に生えてしまったのであれば汚れを落とす時と同じ要領でBonaディープクリーナーを用いて除去することができます。しかし、厄介なのは木そのものにカビが生えてしまった場合です。フローリングは言うまでもなくなく“木”が原材料なので木目があります。そしてフローリング材にある木目はそこだけが表面の塗装が薄くなっていることが多いので、保護膜としての機能が弱くなり木目に付着したカビが奥に浸透してしまうのです。木目にカビが生えている状態は一見わかりにくいものですが、放置しておくと周囲に広がってしまうので早めに除去したいところですね。
方法としては、120・180・240番などのサンドペーパーで表面のカビを薄く削って落とすのがベストです。削っても落ち切らない場合は非塩素系漂白剤で汚れを落とすこともありますが、フローリングのカビは「削って落とす」が基本です。削ってきれいにしたら仕上げ剤を塗り、フローリングの表面を保護膜でしっかり守ります。必要に応じて仕上げ剤の塗布後にワックスを塗ることもあります。
部分的なカビであればご自身でも可能な作業かと思いますが、広範囲に渡っているのであれば専門業者に依頼してリノベーションすることをお勧めします。
日ごろのお掃除でフローリングのカビ予防
カビの原因がただ一つ“湿気”なのであれば、日頃のお手入れとしては除湿しかありません。梅雨時であればエアコンの除湿機能を使って常に湿度を低く保つことが理想です。こまめな換気も効果的でしょう。そして観葉植物やペットのトイレなど水分を多く含むものを長期間同じ場所に置かないことです。キッチンマットなども頻繁に取り替えて、フローリングの表面に湿度が滞留しないようにします。
フローリングにカビが生えるということは、室内環境にも問題があるということです。フローリングは部屋の衛生状態のバロメーターと思って、常に意識しながら清潔な室内環境を保ちましょう!
また、フローリングの補修用塗料もございます。
https://www.bona1919.com/items/50774886
カビが広範囲に渡り深く浸透してしまった時は、Bona認定クラフトマンにご相談下さい!
Bona社は優れた技能と経験を有する職人をBona認定クラフトマンとして認定しています。Bona認定クラフトマン制度は、先進的なBonaシステムを活用して最良の結果を生み出せる専門業者間に信頼できるネットワークを構築し、最新で最良のフローリングサービスを求めるお客様と彼らをつなぐことを目的にスタートしました。クラフトマンシップとカスタマーサービスの両方の面からフローリングにアプローチしているので、高いレベルでお客様の満足を得ることができると確信しております。日本にもBona認定クラフトマンは各地におりますので、是非リコート、リノベーションの際にはご用命ください。