無垢フローリングの正しいお手入れ(メンテナンス)方法
2021.7.12 お悩み広場フローリングの基礎知識
フローリングのリノベーションからメンテナンスまで、“床”のトータルソリューションで快適な足元を提供する株式会社オカベです。今回は、無垢フローリングのお手入れについて説明します。
無垢フローリングについて知ろう
まずは無垢フローリングとはどんな特徴を持つのか確認しましょう。「無垢フローリング」とは、一枚の木材から加工して作られた床材のことをいいます。優しい触り心地に、木目(もくめ)の個性も含んだ質感を持ち、多くの方の支持を集めています。
無垢フローリングは、温湿度の変化に影響を受けやすいという特徴があります。冬の乾燥時期では数カ月は木が縮み、フローリングとフローリングの間にわずかな隙間ができる恐れがあります。春や夏では、逆に木が伸びてその隙間が埋まるだけでなく、極端な例としてカップ反りになる恐れもあります。つまり、無垢フローリングは天然素材ゆえの質の高さとデリケートさが同居した床材と言えるでしょう。
無垢フローリングのお手入れは乾拭きでこまめに行うのが基本
無垢フローリングのお手入れで最も気をつけるべきポイントは、乾拭きや掃除機がけといった日常的な掃除をこまめに行うことです。
無垢フローリングは先述の通り温湿度の影響を受けやすく、水分に弱いため、洗剤はもちろん、水やお湯を長時間フローリングの上に放置して、水浸しの状態にしないというのがお手入れの大原則になります。
その上で、乾拭きや掃除機がけで無垢フローリングをメンテナンスする最大の目的は、細かい砂などの汚れをとることです。汚れは換気による侵入や外出時の衣類に付着して、屋外から持ち込まれます。もしこうした汚れが床上にある状態で歩くと、それらがフローリングの表面に傷をつけてしまう恐れがあります。床の劣化を抑えるためには日常的に行う乾拭きや掃除機がけでこまめに汚れを取り除くことが大事です。
しかし、食べこぼしのように頑固な汚れはどうでしょう。例え食べこぼしがなく、キレイに見える床でも、汗などから発生する皮脂汚れなどで、思った以上に床は汚れきっているかもしれません。これらは乾拭きで落とすのは難しいだけでなく長時間放置した結果、他の汚れと混ざることでますます落としにくくなっていきます。
無垢フローリングはデリケートな天然素材です。汚れが落ちないからといって、硬いものなどで強く擦ったら、汚れそのものはとれるかもしれませんが、フローリングの塗膜やフローリング自体を傷つけてしまう恐れがあります。かといって、酸性やアルカリ性の洗剤を使用すると、光沢の変化や木の変色の原因になってしまいます。このような場合、どのようなお手入れをすべきでしょうか?
頑固な汚れも大丈夫!無垢フローリングに優しいお手入れグッズを上手に活用しよう
無垢フローリングの汚れを無理なく落とし、長く使うためには、床材に負担をかけないお手入れが重要です。弊社はそのお手入れに、Bona社の製品をお勧めしています。Bona社はフローリングに最適なメンテナンスや修復の解決策を提供し、それらに必要な資機材を販売することに特化した会社です。Bona社の推奨するお手入れの注目ポイントは、「マイクロファイバー」と「中性クリーナー」と「スプレー」の3つです。
無垢フローリングのように、強い力や硬い材質の道具を使うと傷がついてしまうようなデリケートな素材の汚れを、高品質で繊細なマイクロファイバーはしっかりとかき取ります。中性である「Bonaフロアクリーナー」は素材にやさしく、変色や、傷めるリスクがありません。また、このクリーナーは予めフローリングへの安全性が承認された処方で製造されているので、使用後の水拭きも必要ありません。
ただし、フローリングにやさしいグッズを使用してお手入れするうえでも注意点が存在します。たとえフローリングにぴったりなクリーナーと言っても、水分の使用が避けられないことです。水分はフローリングの変形の原因になるため、必要最低限の水分でお手入れを完了させましょう。Bonaはその手段としてスプレーの利用を推奨しています。
Bonaプレミアムスプレーモップは、モップとクリーナーが合体しており、クリーナーとモップを効率よく、同時に使うことが出来ます。
モップには「Starfiber」という、断面が星形のマイクロファイバーを採用しています。このマイクロファイバーは表面積が大きいので、小さな汚れも絡め取りやすくなっています。また衣服に使用される高性能なマイクロファイバーを採用しているため、繊維が非常に細かく形状も安定しており、清掃用途に多く見られるB等級以下のマイクロファイバーを遙かに上回ります。
肝心の水分に関する問題ですが、Bonaプレミアムスプレーモップはクリーナーを細かく霧状に、扇状に床にスプレーします。つまり、床の汚れを落とすための水分を最低限に抑えることができるのです。クリーナーの成分も木材や塗膜を傷つけない優しいもので、良質なマイクロファイバーのおかげで床や塗膜を傷つけずにお手入れができます。
フローリングのお手入れを第一に考えて生まれた商品が「Bonaプレミアムスプレーモップ」と言っても過言ではないでしょう。
長く使うためにも手間は惜しまないことが大事
よりしつこい汚れを落とす場合は、「Bonaディープクリーナー」と「Bonaディープクリーンパッド」を一緒に使うと便利です。クリーナーの安全性はそのままに洗浄力をより高めた「Bonaディープクリーナー」と、かき取り力を高めた「Bonaディープクリーンパット」は、長年たまった汚れさえもノックアウトします。
また、無垢フローリングには、木部を保護するためにあらかじめ塗られている保護塗装を塗り足す必要があります。
UV塗装やウレタン塗装仕上げのフローリングであれば「Bonaポリッシュ」を、オイルやハードワックスオイルで仕上げられた自然塗装でしたら「オイルリフレッシャー」を定期的に塗ることで、機能と美しさを長い時間にわたって保ち続けることが可能です。
今回紹介した各製品は、メーカーがお客様に床材の魅力を長い時間維持していける、簡単で効果が抜群かつ安全に使用できるものを、という要望から生まれてきた製品です。
記事を読まれた方のなかには、無垢フローリングの「手入れの工程」に驚かれた方も多いかもしれません。読んでいて「面倒だな」と感じてしまった方もいらっしゃるでしょう。
ですが、実際は違います。無垢フローリングはメンテナンスや手入れが大変なのではなく、考えなければならない事項が多いことが大変なのです。メンテナンスや手入れは、実際とても簡単なものです。
無垢フローリングをお家に導入したのに、間違ったお手入れ方法をしてしまったらもったいないです。無垢フローリングは考えなければいけない事項は多いですが、その苦労に勝るほどの美しさを持つ床材です。ですので、この記事を通じて、皆様が正しいお手入れ方法を理解し、 手間を惜しまずメンテナンスを楽しんでいただけるようになったら幸いです。
無垢フローリングの清掃に適切なBona製品
無垢フローリングに適切なBona製品を改めてご紹介いたします。
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