シートフローリングは後悔する?フローリングの種類やリフォームのポイントを解説

フローリングのリノベーションからメンテナンスまで、“床”のトータルソリューションで快適な足元を提供する株式会社オカベです。弊社はフローリングメンテナンス製品で世界シェア1位のBona社の日本代理店でもあり、家庭で毎日できる正しいフローリングのお手入れ方法を優れた製品とともにご紹介しています。

 

フローリングを選ぶ際に、「シートフローリングは後悔する?」「無垢フローリングにするべき?」とお悩みになる方は少なくありません。フローリングは住み心地に関わる大事な部分なので、快適に使えるものを選びたいですよね。

日本のフローリングは主に3種類に大別され、グレードによって価格や質感が異なります。後悔しない選択をするためには、長期的な視点でご自分に合ったフローリングを選ぶことが大切です。今回は、シートフローリングのメリット・デメリットやフローリングの種類、選び方のポイントを詳しくご紹介します。

 

シートフローリングとは

シートフローリングとは、特殊MDFや合板といった基材の上に木目調のシートを張り付けたもののことです。近年では木目調のデジタルプリント紙を貼りつけたものが多く、一般住宅に広く使用されています。多くの人がシートフローリングを木の床と思っていますが、あくまでも木目調のシートのため天然木ではありません。なぜこのような誤解が起きるかといると、「フローリング=木の床」という認識が日本人に一般化しており、言葉のイメージで引っ張られるからでしょう。

海外の場合は「フローリング=床」という認識のため、ウッドフローリングと言わなければ木の床とは伝わりません。そして海外で主流なのは日本のようなシートフローリングではなく、一枚物の天然木でできた無垢フローリングや、厚みのある無垢の挽き板を表面に貼った複合フローリングです。

日本のフローリングは、「無垢フローリング」「挽き板フローリング」「シートフローリング」の3種類に大別されます。天然木が目に見える表面の化粧単板に使われているのは、無垢フローリング・挽き板フローリングの2種類。無垢フローリングは天然の木材を切り出してそのまま加工して作られ、挽き板フローリングは合板などの基材の上に無垢フローリングと同じ工法で作られた、鋸で挽いた厚さ2~4mmの天然木が貼りあわされており、仕上がり感は変わりません。

無垢フローリングが最高級と思われている方が多いかもしれませんが、市場で圧倒的に多いのは厚張りの挽き板フローリングです。表面には実際に無垢材が貼られているわけですし、無垢フローリングと厚張り挽き板フローリングを合わせて、無垢系フローリングと呼ぶ場合もあります。無垢フローリングは、幅やサイズに限界があり、床暖房に適してないものも多く、天然木ならではの変形のリスクが伴います。クラシックな雰囲気を重視する方に好まれる傾向があります。厚張り挽き板フローリングは、幅広や長い一枚物が多く、変形が少ないため床暖房に対応したものも多いですし、デザインの幅が広がるため、好んで多く使用される傾向があります。どちらも天然木ならではの風合いを楽しめる反面、お手入れには注意が必要です。

リフォームで後悔しないためには、フローリングの種類と特徴をよく理解したうえで、納得できる床材を選ぶことが大切です。

 

シートフローリングのメリット、デメリット

シートフローリングのメリット

シートフローリングのメリットは、無垢系フローリングに比べて価格を安く抑えられることでしょう。薄いデジタルプリント紙を保護するために強い塗膜で塗装されているため、お手入れにもさほど留意しなくてもOKです。人工物であるシートでできているため、温度や湿度による経年変化が起きにくく、正しくお手入れすれば長い間美観を保つことができます。

また、シートフローリングは大部分が合板でできているため、寸法安定性が高いのもメリットの一つです。暑さで膨張したり寒さで収縮したりすることがほとんどないので、フローリングの隙間が広がることもありません。床暖房に使えるものも多く、寒い日でも快適な室内を保てるでしょう。

 

シートフローリングのデメリット

シートフローリングは木目調のシートでできているため、無垢系フローリングに比べて見た目がチープなのがデメリットです。あくまでもプリント紙なので、本物の木のような質感はありません。経年変化によって、徐々に劣化していきます。表面が薄いため、削れや剥がれといった劣化が起きやすいのもデメリットの一つです。特に保護膜が劣化すると、一気に傷んでしまいます。

無垢系フローリングの場合は、経年変化も味わいの一つとして楽しめますが、シートフローリングの場合はただの劣化なので美観を損ねてしまいます。劣化した場合は厚みのあるフローリングのようにサンディングできないので、張り替えるしかありません。張り替えになると家具の移動や巾木の貼り換えが必要な場合もあり、手間と時間がかかってしまいます。

 

シートフローリングのお掃除ポイント

シートフローリングをきれいに保つためには、汚れが定着しないように毎日乾拭きするのが理想です。おすすめなのは、Bonaモップに乾拭き専用のBonaダスティングパッドを取り付けて掃除する方法。Bonaダスティングパッドは高性能なマイクロファイバーでできており、フローリングに落ちた小さな塵や埃をしっかりキャッチします。静電気を起こして微細なゴミをキャッチするため、箒のように舞い上げて取りこぼす心配がありません。掃除機のように排気が出ないことも安心ですね。

日常的に乾拭きしたら、週に一度は掃除機やクリーナー拭きで隅々まで掃除しましょう。部屋の隅やフローリングの隙間といった普段は手が回らない汚れまでしっかり落とすのがポイントです。

ただし、木は水分と相性が悪いので多量の液体をフローリングに使うのは避けてください。おすすめなのはBonaフロアクリーナーをスプレーして、Bonaクリーニングパッドで拭き上げる方法です。Bonaフロアクリーナーはフローリングの塗膜を傷めず汚れをしっかり落とします。洗剤成分が残らないため、べたつきの原因を作ることもありません。

さらに丁寧にお手入れしたい方は、数か月に一度は保護剤を塗るのがおすすめです。Bonaポリッシュなら表面の傷を埋めて保護層を均一に保てるので、フローリングがきれいに蘇ります。フローリングの傷み具合にもよりますが、Bonaポリッシュを塗る頻度は年に1、2回が目安です。

なお、掃除方法はシートフローリングと無垢系フローリングで特に変わることはなく、どちらもこまめな掃除が大切です。

 

失敗しない・後悔しないシートフローリングの選び方

フローリング選びで後悔しないためには、長く使うことを前提に「何を重視するか」で決めるのがポイントです。そのため、最初の施工費用をとにかく安くしたい方はシートフローリングを選ぶと良いでしょう。ただし、前述の通りシートフローリングはサンディングできないため、劣化してもリノベーション出来ません。傷んだら貼り替えです。貼り替えのほうがリノベーションよりも工事費用も高く後期も長いため、長期的な視点で捉えた場合、トータルコストはかえって高くついてしまうケースもありますので、注意してください。リノベーション費用は無垢フローリングの場合、貼り替えの約40%程度に抑えられます。

サンディングできるのは表面層が3mm以上の厚みのあるフローリングです。シートフローリングより初期費用はかかりますが、メンテナンスのコストを抑えたい方は無垢フローリングや挽き板フローリングといった厚みのあるフローリングに張り替えると良いでしょう。厚みのある本物の木を使用した無垢系フローリングは、経年変化で色合いや風合いが変わってくるので、使えば使うほど味わいが増します。

サステナブルな観点から、リノベーションできるフローリングを選ぶのも一つの手です。リノベーションは既存のフローリングを再利用するため、95%もの省エネ効果があります。好みの光沢やカラーにリノベーションできるので、長く大切に使いたい方にぴったりといえるでしょう。

フローリングは直接足が触れるため、住み心地にも関わる大事な部分です。面積が広いため、フローリングの種類によって室内の雰囲気もガラッと変わります。フローリング選びで後悔しないためにも、イメージだけで判断せずショールームなどで実際に触って確認することをおすすめします。また、意外と見落としがちですが、いったん住み始ると床はかんたんに張替えできません。家具や電気製品は、傷んだら買い替えて交換できますが、床はそういう訳にはいきません。ユニットバスやキッチンの交換以上に床の張替えは大変です。新築時にはいろいろな出費がかさみますので、つい床も妥協して選んでしまうかもしれませんが、かんたんに替えがききませんので、長所・短所を十分にご理解の上、将来後悔することがないよう慎重に選んでいただけたら幸いです。

 

フローリングをリノベーションする際はBona認定クラフトマンにご相談下さい!

Bona認定クラフトマンとは、優れた技術と経験を有するBona社認定の職人のことです。Bona認定クラフトマンは、クラフトマンシップとカスタマーサービスの両面からフローリングにアプローチしています。お客様のご希望に合わせて美しさと個性を兼ね備えたフローリングに仕上げるので、高い満足感を得られると確信しております。

Bona認定クラフトマンは日本各地におりますので、リノベーションの際はお気軽にご用命ください。

 

【日本にいるBona認定クラフトマンはこちら!】

 

Bonaロゴ

Bona認定クラフトマン