シートフローリングは後悔する? フローリングの種類やリフォームのポイント

フロアの美しさを引き出すことにフォーカスし、豊富な技術革新と知識を持つフローリングメンテナンス業界の第一人者。

スウェーデンBona社の日本代理店 株式会社オカベです。

フローリングを選ぶ際に、「シートフローリングは後悔する?」「無垢フローリングにするべき?」とお悩みになる方は少なくありません。

フローリングは、住み心地に大きく関わります。
少しでも快適に使えるものを選びたいと多くの方が思われているのではないでしょうか?

日本のフローリングは主に2種類に大別されます。
それぞれの種類のフローリングの中にも、グレードがあり、質感も価格もさまざまです。

後悔しないためには、長期的な視点で、ご自分にあったフローリングを選ぶことが大切です。

今回は、シートフローリングのメリット・デメリット。
さらに、フローリングの種類、選び方のポイントを詳しくご紹介します。

シートフローリングとは

フローリングは、「無垢系フローリング」「シートフローリング(住宅用フローリング)」の2種類に大別されます。

「無垢系フローリング」には、さらに、一枚板で作られた「無垢フローリング」。
複数の木材を互い違いに組み合わせ、上に厚い天然木を接着した「複合フローリング」や「3層フローリング」といったものがあります。

一方、今回の主役、「シートフローリング」は特殊MDFや合板といった基材の上に木目調のシートを張り付けた床材です。
日本の一般住宅では広く使用されており、「住宅用フローリング」と呼ばれることもあります。

日本人には、「フローリング=木の床」という認識が広がっています。
そのため、その言葉のイメージで引っ張られて、シートフローリングも木の床だと誤解されている方もいらっしゃいます。

しかし、表面にあるのは木目調のシート。木ではありません。

ちなみに、海外の場合は「フローリング=床」という認識です。
ウッドフローリングと言わなければ「木の床」とは伝わりません。

そして海外で主流なのはシートフローリングではありません。
一枚物の天然木でできた無垢フローリングや、厚みのある無垢の挽き板を表面に貼った複合フローリングが主流です。

シートフローリングのメリット・デメリット

シートフローリングのメリット

無垢系フローリングに比べて価格を安く抑えられること。
これが、シートフローリングの最大のメリットです。

また、薄いデジタルプリントシートには、保護力の強い塗装が施されています。

お手入れするときに、さほど注意を払わなくてもいいという手軽さがあります。
この点は、水分に弱く、お手入れにちょっとした注意が必要な無垢系フローリングと異なり、大きなメリットです。

また、シートは人工物ですので、温度や湿度による経年変化が起きにくいという利点もあります。
正しくお手入れすれば、長い間美観を保つことができます。

寸法安定性が高いというのも、メリットのひとつでしょう。

シートフローリングは大部分が合板でできています。
一枚板でできた無垢フローリングとは違い、温度や湿度の影響を受けにくい作りになっているのです。

そのため、部屋の湿度によってフローリングの隙間が広がってしまった!ということもありません。
床暖房に対応使えるものも多く、寒い日でも快適な室内を保てるでしょう。

シートフローリングのデメリット

繰り返しになりますがシートフローリングは木目調のシートでできています。
そのため、無垢系フローリングに比べて見た目がチープになることがあります。

ご自宅のフローリングとなると、見た目もとても重要なポイントです。
ですので、この点はデメリットとなるでしょう。

また、シートフローリングの表面はあくまでもプリント紙。本物の木のような質感はありません。
最近では、本物の木の質感に近づけた商品も出てきています。
しかし、そのような商品は価格もそれなりに上がってしまいます。

表面が薄いため、削れや剥がれといった劣化が起きやすいのもデメリットの一つです。
特に保護膜が劣化すると、一気に傷んでしまいます。

無垢系フローリングの場合は、経年変化も味わいの一つとして楽しめます。
しかし、シートフローリングの場合はただの劣化なので、単に見た目が悪くなるのです。

劣化した場合は厚みのあるフローリングのようにサンディングできないので、張り替えるしかありません。
張り替えになると家具の移動や巾木の貼り換えが必要な場合もあり、手間と時間がかかってしまいます。

シートフローリングのお掃除ポイント


シートフローリングをキレイに保つコツは、汚れが定着させないことです。

そのためには、「毎日の乾拭き+週1回のクリーナー拭き」が理想です。

毎日の乾拭きには、Bonaモップと乾拭き専用のBonaダスティングパッドの組み合わせがおすすめです。

Bonaダスティングパッドは高性能なマイクロファイバーでできています。
マイクロファイバーが静電気を起こし、床に落ちた微細なゴミやホコリまでしっかり取り除きます。
掃除機のように排気でゴミを舞い上げてしまう心配もありません。

日常的に乾拭きしたら、週に一度はクリーナー拭きで隅々まで掃除しましょう。

おすすめなのは、Bonaフロアクリーナーをスプレーして、Bonaクリーニングパッドで拭き上げる方法です。
部屋の隅やフローリングのすき間といった、普段は手が回らない汚れまでしっかり落としましょう。

Bonaフロアクリーナーはフローリングの塗膜を傷めず、汚れをしっかり落とします。
二度拭きいらずで、フローリングに洗剤成分が残ることもありません。


さらに丁寧にお手入れしたい方は、半年~1年に一度はBonaポリッシュを塗りましょう。
表面の傷を埋めて保護層を均一に保つことで、フローリングがキレイな状態によみがえります。

この掃除方法は、シートフローリングでも無垢系フローリングで特に変わることはありません。
どちらの床材を選んでも、大切なのは、こまめに、お手入れをしてあげることなのです。

失敗しない・後悔しないフローリングの選び方


フローリング選びで後悔しないために…
ご自分にとっての「重視するポイントは何か?」で決めることが大切です。

最初の施工費用をとにかく安くしたい!
そんな場合は、シートフローリングを選ぶと良いでしょう。

ただし、前述の通り、シートフローリングはサンディングできません。
劣化してしまったら、張り替えるしか選択肢がありません。

貼替えはサンディングと比較して、工事費用も高く工期も長くなります。
長期的な視点で見た場合、トータルコストはかえって高くなるケースもあります。
(サンディングリノベーションの費用は、張替えの約40%程度ともいわれています)


サステナブルな観点から、サンディングできるフローリングを選ぶのも一つの手です。

サンディングは、張替えと比べて95%もの省エネ効果があります。

また、サンディングは既存のフローリングを再利用する工法です。
張り替えた古い床材はゴミにしかなりません。ゴミの削減という意味でもサンディングはサステナブルな工法だと言えます。

サンディングリノベーションでも、張替え同様、フローリングを好みの光沢やカラーにガラリと変えることもできます。
無垢系フローリングは、資源を、長く大切に使いたい方にぴったりです。

ただし、「表面層が3mm以上の厚みのあるフローリング」でないとサンディングはできません。
という点には注意が必要です。

フローリングをリノベーションする際はBona認定クラフトマンにご相談下さい!

Bona認定クラフトマンとは、Bona社が認定した、優れた技術と経験を有する職人のことです。

Bona認定クラフトマンは、クラフトマンシップとカスタマーサービスの両面からフローリングにアプローチしています。
お客様のご希望にあわせて、美しさと個性を兼ね備えたフローリングに生まれ変わらせます。
きっと、ご満足いただけると確信しております。

Bona認定クラフトマンは日本各地におります。
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まとめ

フローリングは直接足が触れるため、住み心地にも関わる大事な部分です。
面積も広いため、フローリングの種類によって室内の雰囲気もガラッと変わります。

フローリング選びで後悔しないためにも、イメージだけで判断せずショールームなどで実際に触って確認することをおすすめします。

また、案外見落とされがちですが、いったん住み始ると床はかんたんに張替えできません。

ユニットバスやキッチンの交換以上に床の張替えは大変です。

もちろん、家具や家電とは比べるまでもありません。

新築時にはいろいろな出費がかさみます。
つい床も妥協して選んでしまうかもしれません。

しかし、かんたんに替えられないものだからこそ、いろいろな床材の長所・短所を十分にご理解して、将来にわたって後悔することがないよう、慎重に選ぶことをおすすめします。

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