フローリングの反り・膨らみが起きる原因と対処法
2021.4.21 お悩み広場膨らみ
フローリングのリノベーションからメンテナンスまで、“床”のトータルソリューションで快適な足元を提供する株式会社オカベです。弊社はフローリングメンテナンス製品で世界シェア1位のBona社の日本代理店でもあり、家庭で毎日できる正しいフローリングのお手入れを優れた製品とともに紹介しています。
フローリングは天然素材です。かつて生きていた木を伐採し、乾燥させ、成形し、フローリングとなっているので、出荷後も半永久的に同じ形状を保つという保証はありません。中でも反りや膨らみは、一度起こってしまうとなかなか元に戻らずに悩んでしまうところです。そこで今回のコラムでは、反りや膨らみの原因を探るとともに適切な対処方法をお伝えしようと思います。
フローリングが反ったり膨らんだりする原因
フローリングの反りと膨らみの原因は100 %水分によるものです。反りはともかく膨らみと聞いてイメージできない方もいらっしゃるかもしれませんが、フローリングが膨らむと床の一部分が盛り上がった状態になります。最悪の場合、フローリングがパンクしてしまう場合もあります。状態がひどい場合は、大雨による浸水や配水管の破損による床下の水漏れなどが原因になっていることも考えられます。勝手にフローリングが膨らんでしまったということは考えにくく、何らかの外的要因が原因だと考えられますので、早急に専門業者に依頼して原因を究明する必要があります。
一方、反りに関しては、床下からの湿気や構造上の湿度に起因する場合もありますが、意外と見落とされがちなのが清掃作業です。日常的な清掃や定期的な清掃で水を大量に使用し過ぎると、フローリングが水分を含みすぎて変形の原因となります。水分を多く含ませたモップの使うことで、慢性的にフローリングが水分を含み過ぎた状態になってしまい“反り”が発生します。フローリングに水分は大敵!とこれまでに何度もお伝えしてきたように、水というものは反りだけではなくカビやベタつきの原因にもなるので極力使用は避けたいものです。
その反り・膨らみは短期間で起こったもの?時間をかけてなったもの?
フローリングの反りや膨らみがなぜ起きたのか。原因を探るときにはその期間にも注目して下さい。短期間のうちに起こった変化なのか、あるいはじわじわと時間をかけてそうなってしまったのか。そのどちらかによって対処方法も変わってきます。
もし反りや膨らみが短期間のうちに起こったことであれば、すぐに対策を取らずに待つことによって解決する場合もあります。外的要因によって一時的に水分を多く含んでいるだけだとしたら、乾いた時に元の形状に戻る可能性があるからです。反っている箇所を焦って削って平らにしてしまったら、乾いた時にもとに戻って、逆に反っていた部分が凹んでしまい、フローリングが波打った形状になってしまいます。まず除湿機をかけたり、部屋の温度を上げるなどして、湿度を低く保って様子を見ることをオススメします。
長い時間をかけて、日々の清掃で水を多用したり、慢性的に湿度の高い状況に置かれたりしてフローリングが反ってしまった場合は、いくら待っても元に戻りません。反りは、汚れやくもりなどの表面に起こる問題とは違って、フローリングそのものの問題ですから、ちょっとやそっとでは修復できません。気にならない程度のわずかな反りならいいですが、そのまま放置するとどんどんと反りがひどくなっていくことが考えられますので、清掃方法を見直し、お部屋の湿度に注意しましょう。極端な反りは、つまずいたり物が引っ掛かったりして生活に支障をきたすようになるので、対策が必要になります。
反り・膨らみの適切な対処法
反り・膨らみの修復は専門業者に依頼するのがベストです。反りであれば表面が水平になるように削り、そこから再塗装、仕上げ剤の塗布という工程になります。これらの作業は専用機材を用いて行うので、DIYの範囲では難しいと言わざるを得ません。部分的な修繕であれば、ホームセンター等で購入できる小型の研磨機でも対応できないこともありませんが、部屋全体となると時間がかかり過ぎてしまうので、専門業者に依頼された方がよいと思います。
膨らみについては、まず膨らんでいる箇所のフローリングを剥がして、原因を特定しなくてはいけませんので、こちらも信頼できる専門業者に相談することをおすすめします。
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