フロアの美しさを引き出すことにフォーカスし、豊富な技術革新と知識を持つフローリングメンテナンス業界の第一人者。
スウェーデンBona社の日本代理店 株式会社オカベです。
「無垢フローリングの油汚れが気になる」「正しい掃除方法は?」と気になる方は多いと思います。
無垢フローリングは天然木でできたデリケートな床材。
自己流のお手入れで傷んでしまわないかと心配される方も多くいらっしゃいます。
今回は無垢フローリングに油汚れがついたときの掃除方法や普段のお手入れ。
そして、ワックスの塗り方まで詳しく解説します。
正しい方法でお手入れして、大切なフローリングを長く美しく保ちましょう。
フローリングの油汚れが落ちにくい理由
フローリングの油汚れはなぜ落ちにくいのでしょうか?
それは、油の粒子が細かく内部まで浸透しやすいからです。
一般的な家庭では、フローリングの油汚れに気が付くのは、べたべたした黒ずみを発見したときがほとんどです。
しかし、その汚れ。実は、相当前から付着していたものかもしれません。
フローリングに付着したばかりの油分は目に見えません。
「油が付着したから」黒くなっているわけではないのです。
黒ずみ汚れの正体は、フローリングに付着した油とゴミやホコリといった別の汚れが結合したもの。
このようなにしてできた黒ずみ汚れは、時間がたてばたつほどなり、簡単には落とせなくなってしまいます。
また、黒ずみ汚れに含まれた油分がフローリングに浸透し、シミが残ってしまう場合もあります。
油汚れを掃除するときのNG行為
本物の木をふんだんに使用した無垢系フローリングはデリケートな床材です。
正しい方法で掃除しないとかえって汚れたり、フローリングを傷めたりしてしまう恐れがあります。
例えば、油汚れを落とすのだからと、レンジフード用の強力な洗剤を使ったらどうなるでしょうか?
ひどい油汚れを落とすためのクリーナーは、アルカリ性のものがほとんどです。
アルカリ性のクリーナーをフローリングに使用すると、表面の塗装を傷めてしまいます。
その結果、フローリングが変色する可能性もあります。
他にも、高温になるスチームクリーナーも、天然木にはやさしくありません。
使用を避けたほうが無難です。
定期的に交換するレンタルモップをご利用されていたら、モップの置き方にも注意が必要です。
一般的なレンタルモップはサっと拭いたときにゴミやホコリを逃さないように、モップ自体に油処理がされています。
着塵剤や吸着剤と呼ばれる油分が繊維に染み込んでいるのです。
油が染みこんだモップを同じ場所に置き続けると、モップに含まれている油分がフローリングの塗膜に浸透します。
浸透した油分は、そのうち床材にまで浸透して、床が変色してしまいます。
専用のケースに入れる。ビニールなどの上に立てかける。
そういった、「油が染み込んだモップが直接床に触れないような対策」が必要です。
無垢フローリングの油汚れを取り除く掃除方法
多くの無垢フローリングは、製造工場で何らかの塗装が施されています。
その塗装のおかげで、汚れにくく、汚れが落としやすくなっています。
しかし仕上塗料の種類によって、汚れやすさや汚れの落としやすさは大きく異なります。
仕上げごとに汚れが落としやすい順に並べると、一般的には以下のようになります。
UV・ウレタン塗装仕上げ > 自然塗装(オイルフィニッシュ)仕上げ > 無塗装
UV・ウレタン塗装仕上げの場合、フローリング表面に強力な保護膜が形成されています。
汚れは木ではなく、保護膜に付着します。
そのため、水拭きやクリーナー拭きで落とせることがほとんどです。
一方、自然塗装仕上げは、フローリングにオイルを含ませ、水分や汚れを浸透しにくくしたもの。
安易な水拭きが、フローリングを傷める原因になることもあります。
水拭きには慎重にならざるを得ないのです。
保護膜のない無塗装のフローリングは、言わずもがなですね(あまり使われることはないですが…)
しかし、どの塗装仕上げでも、「日常的に掃除して汚れが定着しないようにする」。
このことは大切であることは変わりありません。
そして、日常的なお手入れの基本は、こまめな乾拭き。そして、定期的なクリーナー拭きです。
日常的なお手入れ① 毎日の乾拭き
乾拭きには、掃除機やモップ、フロアワイパーを使います。
毎日、乾拭きをすることで、家の中にある食べ物のカスやホコリ、汚れを栄養にして繁殖するダニやカビを防ぐ効果も期待できます。
また、フローリング表面に傷がつくことを防ぐこともできます。
手軽に、効率的に、乾拭きするのなら、BonaモップにBonaダスティングパッドを取り付けてモップがけするのがおすすめ。
Bonaダスティングパッドは高性能なマイクロファイバーでできています。
静電気を起こして微細な粒子を絡めとるので、ホコリを舞い上げる心配もありません。
ペットの毛からアレルゲンまでしっかりキャッチして、黒ずみ汚れの元を一掃できます。
日常的なお手入れ② 週に1度のクリーナー拭き
クリーナー拭きの推奨頻度は、1週間に1回。
キッチン周りのように油汚れがつきやすい場所は、週に何回かクリーナー拭きをしてもいいでしょう。
使うクリーナーは、水素イオン濃度(pH)が中性(7.0)に近いものを選ぶことが大切です。
洗浄力の強いアルカリ性の洗剤は、フローリングにダメージを与えてしまいます。使用は避けてください。
また、クリーナーの中には、使ったあと水拭きが必要なものもあります。
特に油汚れによく効くクリーナーには、使用後の水拭きを推奨しているものが多くあります。
その場合は、固く絞った雑巾などで水拭きをし、その後しっかり乾燥させてください。
Bonaプレミアムスプレーモップなら、この面倒なクリーナー拭きがかんたんに行えます。
Bonaプレミアムスプレーモップは、モップとクリーナーが一体になった製品。
手元のハンドルを握るだけでクリーナーが噴射されます。あとはモップを動かして、拭き上げるだけでクリーナー拭き掃除が完了します。
適量のクリーナーが扇状にスプレーされるので必要最低限の水分しか使いません。
二度拭きの必要もなく、速乾性。もちろんpHは中性で、素材にやさしく、フローリングを傷める心配もありません。
水分に弱い無垢フローリングにも安心してご使用いただけます。
クリーナーで拭いても落ちない汚れには?
毎日乾拭きをし、週に1度クリーナー拭きをしても落ちない汚れが出てきた場合はどうすればいいでしょうか?
より洗浄力の強いクリーナーを使うというのも一つの手です。
pH5.0の弱酸性クリーナー、Bonaディープクリーナーは酸素の力で汚れを浮かせて強力に洗浄します。
汚れのかきとる効果の高いBonaディープクリーンパッドと一緒に使えば、蓄積した汚れもしっかりと落とすことができます。
もし、ご自宅のフローリングが無塗装やオイルフィニッシュ仕上げのフローリングの場合。
この場合は、サンディングペーパーで汚れを削り落とすことも可能です。
クリーナーでも取れない汚れは、油汚れが木に染みこんでできた汚れの可能性があります。
サンドペーパーで汚れが浸透した箇所を削ると、汚れがキレイに落ちることもあります。
「どうしても取れない汚れがある!」という場合は、お試しください。
深刻な汚れを防ぐワックス塗布
毎日のお手入れ以外にも、「ワックスを塗る」というのも油汚れを効果的に取り除くためには有効な手段です。
ワックスは、フローリングの上に保護膜を形成します。
汚れはこの保護膜付着するため、フローリング自体に汚れを付着するのを防いでくれます。
ワックスを塗る手順は以下の通りです。
- 室内の家具を移動させる
- 乾拭きで、床のゴミやホコリを取り除く
- クリーナーを使って、床についた汚れをキレイに取り除き、拭き上げる
- よく乾燥させる
- ワックスを塗布する
ワックスを塗る前にフローリングをピカピカに掃除することはとても重要です。
汚れたフローリングにワックスを塗ってしまうと、汚れをワックスの下に閉じ込めてしまうことになります。
キレイに掃除をした後は、しっかりと乾燥させてくださいね。
Bonaの製品であれば、下記をおすすめします。
UV塗装やウレタン塗装で仕上げた無垢フローリング : Bonaポリッシュ
自然塗装仕上げの無垢フローリング : Bonaオイルリフレッシャ―
ただし、UV塗装やウレタン塗装のフローリングへのワックスには、少しだけ慎重になってください。
UV塗装やウレタン塗装でつくられる保護膜は、ワックスよりも強力です。
まだ新しく、保護性能が劣化していない保護膜の上に、より保護力の弱いワックスを塗る必要はないかもしれません。
ワックスを塗ることが、フローリングを傷めるリスクとなってしまう場合もあります。
「ワックスを塗る」という選択をする前に、そのリスクについてよく考えてみてください。
Bona商品で油汚れすっきり!きれいな無垢フローリングに
繰り返しになりますが、頑固な油汚れを定着させないためには、「こまめな乾拭きと週に一度のクリーナー」が大切です。
フローリングには目に見えなくても油汚れがついています。
こまめに乾拭きして汚れが定着しないようにしましょう。
そのためには、気軽に、そして効果的に掃除ができる道具を選ぶのが一番です。
Bonaはフローリングメンテナンスに特化した会社です。
その製品ラインアップには、機能的な掃除道具が揃っています。
クリーナーはGREENGUARD認証を取得した人にも環境にもやさしい処方です。
お子様やペットがいるご家庭でも安心してお使いいただけると自負しています。
無垢フローリングの油汚れに…
Bona製品を使って、正しくお手入れしてみませんか?