「無垢フローリングに特別なお手入れは不要」は間違い?

フロアの美しさを引き出すことにフォーカスし、豊富な技術革新と知識を持つフローリングメンテナンス業界の第一人者。

スウェーデンBona社の日本代理店 株式会社オカベです。

天然の木を使った無垢フローリングは、温もりのある質感で人気の高い床材です。
木ならではのナチュラルさが魅力なので、「無垢フローリングに特別な手入れは不要」と思う方もいるかもしれません。

しかし、それはちょっと誤解かもしれません。

今回は、無垢フローリングのお手入れ方法を詳しく解説します。
正しい方法でお手入れして、大切な無垢フローリングを長く楽しみましょう。

無垢フローリングは本当にお手入れが不要なのか?

まず、誤解しないでいただきたいのは、無垢フローリングでも、日常的な乾拭き掃除は必須です。

掃除をしないままでいると、当然ゴミやホコリがたまり、汚れてしまいます。

ではオイルやワックスを塗るといった、特別なお手入れは必要なのでしょうか?

「無垢フローリングにワックスは不要」というのを、見かけたかたもいらっしゃるかもしれません。

その答えは、YesともNoとも言えます。

お手入れが必要かどうかは、「無垢フローリングだから」というよりは、「フローリングの仕上げは何か?」によるからです。

無垢フローリングの表面仕上げは、大きく以下の3つに分かれます。


例えば、オイル塗装のフローリングは、年に1回程度オイルを塗り直す必要があります。

ウレタン塗装のフローリングは、基本的には特別なお手入れが必要ありません。
しかし、もしフローリングの上にワックスを塗ったという方がいらっしゃったら…
やはり定期的なワックスの塗り直しが必要になってきます。

普段の掃除でも、無塗装のフローリングは、極力水拭きは避けたほうがいい。オイル塗装やウレタン塗装のフローリングであれば、固く絞った雑巾で水拭き可能、といった違いがあります。

このように、「無垢フローリング」と一口に言っても、仕上げによってお手入れの要・不要、そしてお手入れ方法は異なるのです。

無垢フローリングのお手入れ方法

では、それぞれの仕上げごとにお手入れの方法を具体的に見ていきます。

無塗装(カンナ仕上げ)のフローリング

無塗装のままのフローリングというのはあまり見かけません。
しかし、もしご自宅のフローリングが無塗装の場合は、普段のお手入れから細心の注意が必要になります。

フローリングに落ちている細かいチリやゴミは傷の原因となります。
こまめに乾拭きをして、チリやホコリを取り除きましょう。

乾拭きに使うのは、掃除機やドライタイプのフローリングシートなどでOKです。

ウェットタイプのフローリングシートには洗剤分が含まれており、変色など劣化の原因になる可能性もあります。
使用は避けたほうがいいでしょう。

乾拭きで落ち切らない汚れがあるときは、水で濡らして固く絞った雑巾で拭き取ります。

フローリングは水分と相性の悪い床材です。
特に、無塗装のフローリングは、その表面が塗装によって保護されていないということ。
つまり、掃除に使った水分が、ダイレクトにフローリングに吸収されてしまいます。

水やクリーナーを使う場合は、最小限を心がけてください。

水拭きで落ちない汚れは、240番や320番といった目の細かいペーパーでサンディングして汚れを削り落とします。

オイル塗装のフローリング

オイル塗装の場合も、日常的な乾拭きが必須です。
こちらも、掃除機やドライタイプのフローリングシートなどを使って、細かいゴミやホコリを取り除きましょう。

落ちない汚れがあるときは、固く絞った雑巾で拭き取ってください。

無塗装と違って、フローリング表面にオイルを含んでいる分、水には強くなります。
しかし、オイル分が少なくなっていることも考えれられます。
こちらも、使う水やクリーナーの量は「最小限」を心がけましょう。

水拭きで汚れが落ちないときは、無塗装のフローリング同様、サンドペーパーで汚れを落とすこともできます。

サンドペーパーを使ってフローリング表面をサンディングした後は、必ずオイルを塗り直してください。

また、フローリングが毛羽立ってきたり、かさついてきたと感じたときも、オイルを塗り直してください。

オイルには、フローリングを水分や汚れから保護する効果があります。
しかし、フローリングに含まれるオイル分は使用していると徐々に減っていきます。
つまり、保護性能は低下していくのです。

そして、その結果、水分を吸収しやすくなったり、汚れが付着しやすくなったりします。

フローリングを日常的な汚れから保護するためにも、1~2年に1回、定期的な塗り直しが必要なのです。

ウレタン塗装のフローリング

こちらも、日常的な乾拭きは必須です。

油汚れでフローリングがべたついたり、汚れが目立つという場合は、固く絞った雑巾で拭き取ることができます。

ただし、サンドペーパーで削って落とすことはできません。

ウレタン塗装のフローリングは、その表面に樹脂でできた保護膜が形成されています。
その保護膜をサンドペーパーでこすってしまうと、白くくすんだ感じになってしまいます。

ウレタン塗装のフローリングは、普段の乾拭きと週1回程度の定期的なクリーナー拭きでキレイに保つことができます。
つまり、ウレタン塗装のフローリングだけが「特別なお手入れは不要」なのです。

もし、ウレタン塗装のフローリングに「特別なお手入れ」をするとしたら、ワックスを塗ることになります。

しかし、フローリングによっては「ワックスが一切不要」とされているものもあります。

ワックスがいらないフローリングに、ワックスを塗ってしまうと思わぬトラブルが発生することもあります。
不安な方はメーカーに問い合わせてみることをおすすめします。

また、ワックスを塗っても構わないとされるフローリングの場合も、そのメリットとデメリットをよく理解することをおすすめします。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

無垢フローリングのお手入れに、Bona製品がおすすめ!

Bonaには、フローリングの掃除に適したツールが多数ラインアップされています。

普段の乾拭き掃除には、「Bonaマイクロファイバーモップ」と「Bonaダスティングパッド」の組み合わせがおすすめです。

乾拭きで落としきれない汚れ。
こちらには「Bonaクリーニングパッド」と「Bonaフロアクリーナー」を試してみてください。

また、クリーナーが一体となった「Bonaプレミアムスプレーモップ」もおすすめです。

「Bonaプレミアムスプレーモップ」は無垢フローリングの水拭きには最適なツールです。

手元のハンドルを握ると適量のクリーナーがフローリングに直接噴射され、あとはモップを動かして拭き上げるだけ。
最小限の水分しか使用しないため、フローリングを傷める心配がありません。

モップヘッドの「Bonaクリーニングパッド」は高性能なマイクロファイバー製。
細かなゴミを分解、キャッチして離しません。

立ったままで拭き掃除ができるので、体への負担が少ないところもいいところです。

無垢フローリングのお手入れで迷ったら…
ぜひ、安全で使いやすいBona製品をお試しください。

まとめ

この記事を読んで、「無垢フローリングのお手入れって意外に面倒…」と思われたかもしれません。

無垢フローリングはお手入れが不要の魔法の床材ではありません。
何もしなければ当然汚れが溜まっていくので、日常的な掃除は欠かせません。

しかし、それはどんなフローリングでも同じです。

「無塗装」や「オイル塗装」の無垢フローリングであれば、サンディングで汚れを落とすことができます。
軽いへこみであれば、へこみの上に濡れたタオルを置いて、アイロンをあてると修復できることもあります。

「ウレタン塗装」の無垢フローリングであれば、実質特別なお手入れは不要です。

また、一般的に使われている住宅用フローリングは、劣化したら張り替えるしかないありませんが、無垢フローリングであれば、サンディングリノベーションができる場合もあります。

天然の木を使った無垢フローリングは、その温もりのある質感が魅力な床材。

正しいお手入れで、キレイなフローリングを長く楽しみましょう!

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