フローリングのワックスはがし、その正しい方法~ワックスを塗り直す理由や剥離剤の選び方

フロアの美しさを引き出すことにフォーカスし、豊富な技術革新と知識を持つフローリングメンテナンス業界の第一人者。

スウェーデンBona社の日本代理店 株式会社オカベです。

フローリングのワックスが剥がれたり、傷ついてきたり…
おうちで快適に過ごしたいのに、「床がキレイじゃないのが気になる」という方は多いのではないでしょうか?

フローリングをキレイにするために、「ワックスを新たに塗り直そうと思っても、正しいはがし方が分からず困っている」、そんな方もいらっしゃるかもしれません。

今回は、フローリングのワックスの正しいはがし方やワックスを塗り直さなければいけない理由。そして、剥離剤の選び方について詳しくお話しします。

そもそもワックスはなぜ必要なのか

そもそも、なぜフローリングにワックスを塗るのでしょうか?

その理由には以下のようなものがあります。

・フローリングへの傷を防ぐ

ワックスをかけることで、フローリングへ傷がつくことを防ぐことができます。

掃除機をかけた際の傷やペットのひっかき傷、ホコリやゴミなどを引きずってできる細かい傷。
普段生活をしていく中で、フローリングに傷がつくのを完全に防ぐことはできません。

ワックスで保護膜を形成することで、このような傷がフローリング本体につくのを防ぎます。

ただし、ワックスをかけたとしてもイスを引きずったり、重いものを落とすなどの衝撃による傷は防ぐことができません。

・フローリングへの汚れを付きにくくする

ワックスをかけるとフローリングの表面がコーティングされた状態になります。
そのため、フローリング本体に汚れが付着するのを防ぐことができます。

また、ワックスはフローリングの表面の小さな凹凸を埋めてくれます。
フローリングが平らな状態になるので、汚れがつきにくくなったり、掃除がしやすくなるというメリットもあります。

・フローリングに光沢が出る

ワックスの種類によってはフローリングをピカピカの光沢のある状態にすることも可能です。
光沢があることで部屋全体の印象が変わったり、美しく感じるということもあるでしょう。

この光沢はワックスをかけることで、フローリングの表面が均一になり生まれているものです。

ワックスの被膜は比較的柔らかいため、細かな傷が被膜につくと徐々にこの光沢も失われていきます。

 

ワックスをかける理由を述べてきましたが、最近ではワックスフリータイプのフローリングも多くあります。
そのようなフローリングにはワックスをかける必要はありません。

ワックスをかけることで、かえって汚れやすくなったり、滑りやすくなってしまう可能性もあります。

ご自宅のフローリングにワックスをかけることを検討するときには、ワックスのメリット・デメリットをよく理解してください。
そして、本当にワックスが必要か?ということをもう一度考えてみてください。
決断はそれからでも遅くはありません。

なぜワックスを塗り直さなければいけないの?

フローリングに塗られたワックスは、歩いたり、ものを引きずったりなど、生活する中で少しずつ傷がつき、剥がれていきます。
それを放置すると、最後にはフローリング本体の表面が露出してしまい、フローリングそのものに傷がついてしまいます。

また、ワックスの傷に汚れが入り込んだり、傷によって光の反射具合が変わってしまい、床が汚れてくすんで見えることがあります。

ワックスを塗り直すと、ワックスについた傷を埋め、表面をフラットにすることができます。

ワックスの塗り直しの前には必ずワックスを剥がさなくてはいけない?


結論から言うと、塗り直しのたびに、毎回ワックスをはがす必要はありません

ワックスをはがすときに使用するはく離剤。
はく離剤は、それ自体が強力で、使い方を間違えるとフローリングを傷めてしまう可能性があります。

では、はく離剤を使用せずに重ね塗りを続けることはいいのでしょうか?

それもまたNGです。

ワックスを塗る前に床をキレイに掃除しているつもりでも、多少の汚れは取り切れず残っています。
その汚れの上からワックスを重ね塗りすると、汚れがワックスとワックスの間にはさみこまれてしまいます。

ワックスの間にはさみこまれた汚れは、普段の拭き掃除では取り除くことができません。

取れない汚れが重ね塗りのたびに増えていき、最終的には床全体がなんだか汚れている…といった状態になるのです。

ワックスの間にはさみこまれた汚れを取り除くためには、ワックスを一度すべて取り除く必要があります。

フローリングのワックス、正しいはがし方

まずは、下記の道具を用意してください。


はく離剤やはがれたワックスを手で直接触ってしまうと、肌が傷ついてしまう可能性があります。
作業はゴム手袋を着用して行うようにしてください。

また、はく離作業を行う範囲が広範囲にわたる場合、雑巾を多めに用意しておきましょう。

では、実際にワックスをはがす(はく離する)作業の手順をご説明します。

1. フローリングを掃除する

はく離剤を使用してワックスをはがす前に、乾拭きでフローリング表面のゴミやホコリをしっかりと取り除きます。
ゴミやホコリを取り除いたら、クリーナーで拭き掃除を行います。

乾拭きには、BonaモップとBonaダスティングパッドがおすすめです。
クリーナー拭きには、パッドをBonaクリーニングパッドに付け替えて使うことをおすすめします。
BonaクリーニングパッドとBonaフロアクリーナーの組み合わせで、簡単・キレイに掃除をすませましょう。

2. ワックスをはがす(はく離する)

掃除が完了したら、はく離剤の出番です。

少量の水を含ませたスポンジではく離剤を塗り広げて、5分間ほど放置します。

スポンジで塗り広げるのは大変…
そんな方には、水で5倍に薄めたBonaポリッシュリムーバーを、スクラブパッドを取り付けたBonaモップに取り付けて塗り広げてください。
立って作業ができるので、体への負担を軽減することができます。

(注意!)
使うはく離剤によって、使用方法や放置時間は異なります。
はく離剤の注意書きをよく読んで、作業を行ってください。

3. 雑巾を使って拭き上げる

放置時間が経過したら、雑巾で拭き取ります。
その後、キレイな雑巾やタオルで、フローリングを拭き上げましょう。


Bona製品を使用している場合は、スクラブパッドでフローリング表面をゴシゴシこすった後、水で絞ったBonaクリーニングパッドで拭き取りをします。

もしワックスがキレイにはがれていない場合は、再度はく離剤を塗布します。

くれぐれも、はく離剤を多く使用したり、規定時間よりも長く放置したりしないでください。
フローリング自体を傷めてしまうリスクが高くなります。

4. 再度キレイに掃除をする

古いワックスがキレイに剥がせたら、もう一度クリーナーを使用して、フローリングを拭き上げてください。

BonaクリーニングパッドとBonaフロアクリーナーを使えば簡単ですよ。

5. フローリングが乾燥したらワックスを塗る

掃除が完了したら、フローリングをしっかりと乾かします。
そして、新しいワックスを塗ったら作業は完了です。

フローリングのワックス剥がしで注意すべきポイント

ワックスを剥がすときに注意すべきポイントには以下のようなものがあります。

ワックスの剥離剤のpH

フローリングのワックスを剥がす際には、フローリング専用のはく離剤を使用してください。
しかし、フローリング専用のはく離剤でも、pH(水素イオン濃度)はさまざまです。

なるべくpHの低い、中性に近い(7に近い)ものを選んでください。

pHが高いと、それだけフローリングにダメージを与える可能性が高くなります。

使用する水の量

基本的に、フローリングは水に弱い床材です。
ですので、ワックスをはがす際には水を多く使用しすぎないように注意をしましょう。

最小の水分量を心がける。それが大切です。

小さい範囲に区切って少しずつワックスをはがす

ワックスを剥がしていく際は、小さい範囲に区切って作業を進めましょう。
一気に大きな範囲に剥離剤を塗り広げてしまうと、フローリングに長時間水分が滞留してしまいます。
フローリングが長時間水分に触れ続けると、変色や変形の原因になってしまいます。

一気に広い範囲を作業するよりも当然時間はかかってしまいます。
しかし、フローリングを劣化させない手目にも、小さい範囲に区切ることをおすすめします。

ワックス剥がしにスチームクリーナーはほとんど意味がない

古いワックスをはがすのに、スチームクリーナーを使おうと思う方もいると思います。
しかし、実はほとんど意味がありません。

多くの市販ワックスは合成樹脂からできています。
樹脂でフローリング表面をコーティングし、汚れが入り込むのを防いでいるのです。

スチームクリーナーの機能は高温で汚れを落とすこと。
樹脂系のワックスは高温のスチームだけで分解はできません。

つまり、スチームクリーナーでは樹脂系のワックスをはがすことはできないのです。

 

フローリングのワックス剥がしに、日々のお手入れに、Bona製品がおすすめ

フローリングのワックスをきれいにはがしたいという方にはBona製品をおすすめします。

文中で紹介した商品を使えば、作業を簡略化することができます。
また、フローリングを傷めるリスクを低減することができます。

普段の掃除から、ワックスのはく離まで。

フローリングのことを知り尽くしたBonaだからこその、フローリングにやさしい製品がそろっています。


是非Bona製品をお手に取ってみてください。

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