フロアの美しさを引き出すことにフォーカスし、豊富な技術革新と知識を持つフローリングメンテナンス業界の第一人者。
スウェーデンBona社の日本代理店 株式会社オカベです。
フローリングについた黒ずみ汚れ。気になりますよね?
実は一見同じような黒ずみ汚れでもその原因にはさまざまです。
今回は、黒ずみ汚れの原因を明らかにし、それぞれの原因にあった掃除の方法をご提案します。
フローリングの黒ずみ汚れの原因 5選
皮脂汚れ
夏場などは室内を素足で過ごすことも多いかと思います。
足の裏の皮脂汚れがそのままフローリングに付着し、黒ずみの原因となります。
皮脂汚れはそのままにしておくと、他の汚れも付着して取れにくくなります。
ワックス
本来であればフローリングを保護する役割を果たすワックス。
そのワックスが黒ずみの原因となることもあります。
ワックスが劣化したり、ワックスが剥がれてしまったフローリングは汚れが付着しやすくなっています。
付着した汚れが蓄積されると、やがて黒ずみになります。
また、ワックスを塗り直す前にキレイに掃除をしていないと、表面に残った汚れをワックスとワックスの間に挟み込んでしまいます。
ワックスとワックスの間にある黒ずみ汚れは、そう簡単には落とせません。
カビ
観葉植物や水槽などをフローリングの上に直接置いていませんか?
水分を含むものをフローリングに置いてしまうと、湿度がこもりカビが生えることがあります。
布団を床にじかに敷くことでもカビが発生することがあります。
生えたカビは黒ずみとして床に残ってしまいます。
拭き残し
水分はフローリングの大敵!
床にこぼした飲み物や窓から吹き込んできた雨水など。
水分の付着をそのままにしておくと、フローリングに水分が浸透してしまいます。
その結果、カビが生え、やがて黒ずみになってしまいます。
油汚れ
料理の際、あるいは食事の際に油が跳ねたり、床に落ちたりすることがあります。
床に落ちた油をそのままにしておくと、油がホコリなどを吸着して黒ずみとなってしまいます。
特に料理中の油は、粒子が細かく、飛散していることに気付かないこともあります。
油を多く使った料理をした後、何となく床や壁がべたべたすることがあると思います。アレです!
べたべたしていれば気になって掃除をする方もいらっしゃると思います。
しかし、大抵の場合、油汚れはうっすらと付着しているだけなので、気付かずに放置してしまいます。
このうっすらと付着した油に、ホコリがくっつくと黒ずみ汚れとして目立つようになってしまいます。
掃除の前にフローリングの種類を要チェック
フローリングは大きく「無垢フローリング」と「複合フローリング」の2種類に分類できます。
無垢フローリングとは天然木の一枚板でつくられたフローリング。
時間が経つに連れて色合いや質感が変化するので、経年変化を楽しめるのが魅力です。
耐久性が高く、傷がついてもサンディングでメンテナンスできるという特徴もあります。
無垢フローリングは正しくお手入れすれば60年は長持ちする床材なのです。
しかし、湿気や気温の変化に弱く反りや隙間が生じやすいという特徴もあります。
ですので、水分や極度な乾燥には要注意です。
一方、複合フローリングとは薄い木材を何枚も張り合わせてつくったフローリングです。
表面は無垢の天然木ですが、内部に使用されている材料は集成材やMDFなど。
実は、日本のマンションや戸建てで使用されているフローリングは、ほとんどがこの複合フローリングになります。
適した掃除方法は、フローリングの種類によって変わります。
まずはご自宅のフローリングがどちらになるのか確認してみましょう。
フローリングの黒ずみのお掃除方法
今回は、日本の住宅で広く普及している複合フローリングのお掃除方法をご紹介します。
黒ずみの原因によって対処方法は変わります。
ご自宅のフローリングの汚れがどれになるのか見極めてから正しい方法を選びましょう。
お掃除方法その1:皮脂汚れ
皮脂汚れは、通常の汚れよりも頑固なので、落とすためには洗剤を必要とします。
しかし、洗浄力の強いアルカリ性の洗剤はフローリングを傷めるリスクがあります。
そこでおすすめするのが中性洗剤です。
Bonaの定番商品、Bonaフロアクリーナーは、フローリング用に作られた中性洗剤です。
フローリングにも私たちの肌にも負担がかかりません。
使用後の水拭きもいらないので、忙しい方にピッタリです。
お掃除方法その2:ワックスの劣化
ワックスの劣化には、「ワックスはく離作業」で対策します。
まず「ワックスはく離作業」で、古いワックスとともに黒ずみを取り除きます。
その後、再び新しいワックスを塗ります。
劣化したワックスを剥離するにはBonaポリッシュリムーバーがおすすめです。
Bonaポリッシュリムーバーをフローリングに垂らしたら、Bonaクリーニングパッドを取り付けたBonaモップで塗り広げます。
5〜10分待ったら、Bonaスクラッドパッドでゴシゴシ洗って古いワックスと黒ずみを落としてください。
お掃除方法その3:カビ
カビの除去する専用洗剤はたくさん売られています。
専用洗剤を使う場合は、くれぐれも塩素系のカビ取り洗剤は使用しないで下さい。
市販されているカビ取り洗剤の多くは強アルカリ性です。
強アルカリ性の洗剤は、フローリングそのものを傷めてしまいます。
また、カビはフローリングのどの部分に生えてしまったかによって掃除方法が変わってきます。
塗装面、つまり表面に生えてしまった場合。
こちらはBonaディープクリーナーを用いて除去することができます。
普段クリーナーを使って掃除するときと同じ要領で使っていただけます。
しかし、木そのものにカビが生えてしまった場合。
この場合は、サンドペーパーなどで薄く削ることが必要になってきます。
削ってきれいにしたら仕上げ剤を塗り、フローリングの表面を保護膜でしっかり守ります。
必要に応じて仕上げ剤の塗布後にワックスを塗ることもあります。
部分的なカビであればご自身でも可能な作業かと思いますが、広範囲に渡っているのであれば専門業者に依頼することをお勧めします。
お掃除方法その4:拭き残し
拭き残しの成分にもよりますが、油脂を含まない水分であれば中性洗剤で拭き取るだけで黒ずみは消えるでしょう。
ただし、同じ箇所の慢性的な拭き残しにより水分が沈着し、黒ずみとなってしまったものはカビの可能性もあります。
その場合は、表面を削るなどして根元から除去する必要があります。
お掃除方法その5:油汚れ
油汚れには、Bonaのディープクリーナーがおすすめです。
Bonaの家庭用クリーナーの中では最も高い洗浄力を持つのディープクリーナー。
その洗浄力の秘密は過酸化水素にあります。
過酸化水素が含まれていることにより汚れが分解され高い洗浄力を発揮します。
以上が、複合フローリングの汚れのお掃除方法です。
無垢フローリングについては、以下の記事でご紹介しています。
お掃除の後はコーティングで黒ずみ汚れを予防しよう
黒ずみをキレイに落としたら、再度黒ずみがフローリングに付着しないように予防することも大切です。
黒ずみなどの汚れの付着を予防するにはワックスがけも効果的です。
ワックスがけはなかなか大変な作業なので、自分でやるのは自信がないという方もいるかもしれません。
しかし、Bona社の製品を使用すれば比較的手軽にワックスがけ作業をすることができます。
十分に掃除をした後のフローリングにBonaポリッシュを使用します。
Bonaポリッシュにはツヤ消しタイプの「マット」と、ツヤありタイプの「グロス」があります。
お好みで選んでいただくことができますが、まずは元のツヤに近いものを選ぶのがいいでしょう。
Bonaポリッシュの塗り方は簡単です。
フローリングに直接垂らしたら、Bonaクリーニングパッドで塗り広げるだけです。
全体に塗り広げたら1時間ほど待って、完全に乾いたらワックスがけは完了です。
フローリング掃除の注意点
フローリングにやさしい中性洗剤を選ぶ
使うクリーナーは、中性の、できればフローリング用に作られたものをおすすめします。
例えば、様々な掃除に使えると言われている便利な重曹。
重曹はアルカリ性ですのでフローリング掃除にはあまり向きません。
皮脂汚れ、油汚れを落としてくれるアルカリ性の洗剤はとても洗浄力が強いですが、同時にフローリングにもダメージを与えてしまいます。
また、セスキソーダ水も重曹と炭酸ソーダを合わせた洗剤なので使用は避けたほうがよいでしょう。
酸性の洗剤を使うこともNGです。
酸は木を劣化させやすく、特にワックスやコーティングが薄くなっている場合は、さらに木を傷めてしまいます。
クエン酸も掃除にはよく使われますが、フローリングが白くなってしまう可能性があります。
フローリングは思った以上にデリケートなので、よほどの汚れではない限り中性洗剤で掃除をしましょう。
フローリングの表面を傷つけないように道具選びは慎重に
クリーナー同様重要なのが、掃除道具の選択です。
まず、スチームモップの使用は極力避けましょう。
言うまでもなく、フローリングの大敵は水分です。
スチームモップの水分により木材が膨張し、反りや曲がりが起こってしまうかもしれません。
ましてやスチームモップは高温の蒸気なので、木そのものだけでなくフローリングを保護している表面の塗装にも負荷がかかります。
フローリングを貼るときに使われた接着剤にも影響が考えられます。
また、メラミンスポンジの使用も避けましょう。
水だけで汚れが落ちるメラミンスポンジはその手頃さによって重宝されています。
しかし、洗浄能力は強力なのでフローリング表面の塗膜やワックスまで剥がしてしまいます。
安易に使用しないようにしましょう。
どうしても落ちない頑固な汚れは業者に依頼を
時間が経過したものやカビのように深くまで浸透している黒ずみに関しては、ご自身で落とすことは難しいかもしれません。
無理にこすったり強力な洗剤を使用したりすることによってフローリングを傷めてしまうこともあります・
どうしても落ちない汚れはプロに相談することをおすすめします。
業者を選ぶ際には、フローリングの扱いや修繕についての正しい知識を持った専門業者を見極める必要があります。
そこでおすすめしたいのは、Bona社が認定している「Bona認定クラフトマン」です。
私たちBona社では、優れた技能と経験を有する職人をBona認定クラフトマンとして認定しています。
日本にもBona認定クラフトマンは各地におりますので、フローリングのリペア、リコートでお悩みでしたらぜひお気軽にご相談下さい。
まとめ
フローリングの黒ずみは放置しておくとどんどん落ちにくくなってしまいます。
汚れを見つけたら、すぐに掃除をして、除去するように心がけましょう。
毎日の掃除では、フローリングを傷めない中性洗剤を使用して、正しい方法で掃除することが大切です。
Bonaのクリーナーは、フローリングを傷めず、人にも環境にも優しいクリーナーです。
Bona製品を使用して快適なフローリング生活を手に入れてみませんか?